1970年代前半の501。この頃の501の販売時に付いていたフラッシャーに1966という
年代を表す記述がされていたことから、66モデルと呼ばれる。66モデルの中には
前期と後期が存在し、判別の方法としてバックポケットの裏側のステッチが
シングルステッチかチェーンステッチか、もしくはジーンズの内側に取り付けられている
表記タグに書かれた伸縮率が8%か10%か、などが挙げられる。
写真の501は前期モデル。内タグは磨耗していて伸縮率の判別は難しいが、
バックポケット裏側のステッチがシングルステッチなので、ほぼ間違いなく前期モデル
だと思う。前期モデルにはビッグEの赤タブが付いたものもあるらしいが、これは
スモールe。紙パッチは完全に欠損している。
この66モデルをヴィンテージに含めるのか含めないのかには賛否両論があると思う。
少なくともこれはXXではないし、隠しリベットや三角ステッチといったディテールもなく、
限りなく現行品に近い。あえて言うなら赤耳があることくらいだろうか。
どちらにせよ、
今はなき古いディテールを残しつつも、あまり気にせずガンガン穿こうと思える
ジーンズだ。それこそが66モデルの魅力だと思う。