1955年当時の501XXのディテールを再現した復刻モデル。1996年に始まった
ビッグEプロジェクトで米国リーバイスが発売したヴィンテージシリーズ、その中でも
人気ナンバー1のモデルが55年モデルであったが、米国工場が2000年に惜しまれつつ
閉鎖。2002年、日本製として復活した。スタイルは米国製を引き継いでいるが、
各部ディテールは更にオリジナルに近づいたと思う。
55年モデルの特徴は紙パッチ。乾燥機の普及により革パッチだと縮んでしまうという
ことで、縮まない紙パッチが取り付けられたのがこの年だ。隠しリベット、赤耳、
両面ビッグEタブなどヴィンテージのディテールも健在。生地の厚さによるミシンの
針折れを防ぐため、一番後ろのベルトループのみ左にずらしたオフセットベルトループ
も大きな特徴のひとつ。これは米国製では再現されなかったディテールだ。
55501はヴィンテージシリーズの中でも太目のシルエットを持つ。ヒップが大きめで、
腿から裾まであまりテパード(すぼんだ形)しない典型的なストレートタイプだ。
少なくとも今時な形ではない、野暮ったいスタイルと言える。