47501穿き込み後記 #2    "First wash"

購入日 : 2003年3月2日
穿き込み期間 : 0ヶ月
洗濯回数 : 1回

ファースト・ウォッシュ

このジーンズは購入したその日に速攻で洗濯しました。すぐにでも穿きたかったんでしょうね。 まずかなり熱っしたお湯に浸けて糊をふやかしてやりました。 風呂場で桶に一番熱くしたシャワーのお湯を張り、そこに裏返したジーンズを沈め、 更にそこへやかんで沸騰させたお湯を継ぎ足すという荒業です。 僕はこのとき熱湯に浸けましたが、他サイト様のいろいろな説明を見ますと、 熱湯はデニムやインディゴに多大な悪影響を及ぼし酷いときには変色させてしまうおそれもあるそうなので オススメはできません。「あちーあちー」と言いながらジーンズを揉んでいたのを思い出します。

次に洗濯です。熱湯につけ湯気の立つジーンズを「ぅあつっ!」と言いながら放り込むようにして 洗濯機に放り込み、洗濯機のスタートボタンを押しました。今度は冬場の冷たい水がいっきに ジーンズを冷やし急激な収縮が起こる、というのが僕の狙いだったのです。これもなんだか ジーンズに大ダメージを与えかねないようなことですが・・・・。洗濯には洗剤は使っていません。 我が家にあった洗剤はすべて蛍光料入りなので、使いたくても使えないわけです。 それに余分にインディゴを落としたくはなかったし、多少糊を残しておきたいという意向もありました。 その方が皺がつきやすいかなと思ったからです。

そして乾燥ですが、乾燥機は使わず天日干しで乾かしています。 乾燥機を使えば縮んでくれそうではありあすが、タンブラーの中でもみくちゃにされたジーンズは 柔らかくなってしまうのではないか!?という危機感がありました。それは避けたかったのです。 あくまで硬くごわついたジーンズを目指してました。今度は「さっぶ〜」と言いながら、 ベランダにジーンズを吊るしたのでした。ちなみに吊るすとき僕は裏返したままウエストを上にして 吊るします(チェーンステッチのうねりに洗濯バサミの跡をつけないため、及び丈を縮めるため)。
47501 洗濯後

生乾きジーンズを穿く!

穿き皺をつけたいがために半乾きのまま47501を穿いて一日過ごしたりするということまで やりました。生乾きのジーンズを穿くのは決して気持ちのいいことではありませんが、 何かとジーンズのことになると体張ってましたね。馬鹿げたことのように思われるかも しれませんが、多分シュリンク・トゥ・フィットというのはこういうことではないのかと。 とある本に書いてありましたが、ゴールドラッシュに沸く頃のアメリカでは労働者たちはリジッドの501を 穿いたまま川に飛び込み、ジーンズを縮め、体に合わせていたそうです。それで自らの体に フィットしたジーンズにただならぬ愛着を感じていたそうな。本当かどうかはわかりませんが、 僕の奇怪な行動も似たようなもんだとお考えください(笑)。

初めて穿いたときはきつ過ぎるくらいでしたが、穿いているうちに徐々に体に馴染み、 きつい部分は伸びて、それが皺になります。 その甲斐あってか、初日になかなかしっかりと穿き皺がついてくました。 最初に穿いたときの穿き皺がのちのちのヒゲやハチノスの形になるので、 この段階でジーンズの行く末はだいたい決定すると言っても過言ではありません。 荒々しい色落ちを期待している方は、無理してでも穿き皺をつけておくと良いかもしれません。

タイトなストレート

何度も繰り返すようですが、47年モデルは細目。洗濯後初めて足を通したとき、 ウエストは丁度良いのに対して、腿や尻のあたりがぴたっとしていてちょっときついかなと感じました。 でもこの頃僕はタイトなジーンズが好みで普段から激細の505など穿いていたので苦にならず、 むしろ47の体に吸い付くような感覚が気に入ってました。がしかし、後々このタイトさに僕が痛い目をあわされる ことなど知る由もなかったのでした。いったい何が起きたのかというと・・・・、それは次回のお楽しみということで(笑)。

あまりテパードしないストレートなモデルなので、足の太さに対し相対的に末広がりに見えるようでした。 腿はぴたっとしているが、膝から下は余裕があり、裾が広く見えるのです。一見弱めのブーツカットのような形です。 もうちょっと腰周りや腿、ヒップに余裕を持たせたサイズを選ぶべきだったかなぁとも思いました。 「次洗ったらきつくなりすぎて穿きずらくなるかも・・・」とも思いましたが、そこはジーンズの特性を生かすところでもあります。 体の動きに合わせて伸びるわけです。わざと何度も屈伸したりアキレス腱運動してみたり、スポーツをする前の 準備運動的なことをして体に馴染ませました。細身だからこそ、穿き皺も強くついてくれるのです。
しわしわのパッチ 丸まった赤タブ
体に馴染ませる 腰まわり 膝裏

穿きこみ開始

洗った後も黒々としている47は、その後のメリハリのある色落ちを期待させてくれるようでした。 また、47年モデルといえば革パッチ、これがどのように変化するかも楽しみなところでした。 こうして47を卸し終えた僕はこのジーンズを穿いて1年間の語学留学のためアメリカへと旅立ちました。 初の国外渡航、初の海外生活、期待と不安でいっぱいのなか、2003年の3月15日、 飛行機に乗ってアメリカへと向かったのです。さあ、47モデルはアメリカの地でどのように育っていったか、乞うご期待!
初稿 : 2005年12月28日
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