47501穿き込み後記 #1 "Introduction"
購入日 : 2003年3月2日
穿き込み期間 : 0ヶ月
洗濯回数 : 0回
思い出の一本
この47501には実に多くの思い出が残されています。購入日の2003年3月2日から13日後の3月15日、
管理人Yuは大学の語学留学プログラムに参加し、約10ヶ月間アメリカへ語学留学しました。
アメリカといえばジーンズの生まれ故郷、これはジーンズを穿き込む良い機会だと思い
渡米以前から「何かジーンズを一本買って、10ヶ月間アメリカで穿きつぶしてやろう」と考えました。
そこで選んだのが47501。「米国製じゃなきゃ意味がない」などというおかしな偏見をずっと持っていた僕は
なかなか日本製に移行した復刻ヴィンテージを手に入れることが出来なかったのですが、初めて日本製の復刻を
実際に見てみると、明らかに米国製のものよりクオリティーがアップしているじゃありませんか。
すぐに気に入ってしまいましたね。
細くて黒くてザラザラ
47501のデニムは他のリーバイスの復刻モデルと比べて黒々としていて、ザラザラしているというのが最初の
印象でした。リーバイスの復刻といえばあまりジーンズマニアの間では評判が良くないようですが、
これはなかなか色落ちに期待のできるモデルではないかなと思いました。デニム地を裏から見ると縦線が
見えるので、いかにも縦落ちしてくれそう。そして色黒だから、アタリが出たときのコントラストが栄える。
そんな風に思いました。
何故だか47年モデルは米国製の頃から細身のシルエットでした。僕はオリジナルの501XXを
間近で見たことがないので詳しくはわかりませんが、当時の501XXがこんなにも細かったとは到底思えません。
タイトなジーンズが登場するのはジーンズがファッションとして定着する60年代に入ってからのはずなので、
時代錯誤甚だしいシルエットと言えます。おそらく太目の55年モデルと差別化を計るための米国リーバイス社の
戦略だったのでしょう。日本製の47年モデルも細身のシルエットを継承しました。55年モデルと並べて
比較するとその違いは明らかです。股下から腿にかけて急激にすぼむかたちをしています。膝から下はストンと落ちる
形で、細めストレートといったところでしょうか。
47501穿き込み後記を書くに当たって
思えば47501を購入したのはもう随分前のことになります。この穿き込み後記を書いている現在から
3年弱遡ることになります。当時はまさか自分がジーンズサイトを持って穿き込みレポートを書くだなんて想像も
してませんでしたから、このジーンズについての情報量は非常に少ないです。
もちろん伸縮率だとか何日間穿いてどこがどう色落ち
したかなんてことを事細かにチェックしてはいませんでした。でもせっかくサイトを開設したのだから、数少ない情報源を
元に穿き込み後記という形でレポートを書こうかなと思います。いい加減な部分も多々あるでしょうが、
お許しください。
本当のところ、沢山の47501の写真がパソコンの中に入っているはずでした。
サイト運営を考えてのことではありませんでしたが、写真を撮ることが趣味の僕はパチパチと大好きなジーンズの
写真を撮っていたのです(傍から見たら気持ち悪いことこの上なしですが)。それがあればかなり詳しいレポートが
書けたはずなのですが、2004年夏に起きた「ハードディスク故障事件」により、多くの貴重なデータが
一瞬にして消え失せてしまったのでした。今でも思い出すと悔しいばかりです・・・・。
しかし運良く(?)、バックアップしていたデジカメ写真ファイルの中にこの47501を収めたものが少数ではあれ残されており、
この写真を辿っていけばおおまかな色落ちの変遷を追うことができそうです。
各部ディテール
米国製からの変更点は厳密に言えば「全てが違う」というのが正しいのでしょうが、
分かりやすい部分としては牛革パッチから鹿革パッチに変わったこと、片面タブから
®マーク(商標登録を意味するレジスターマーク)が消えたこと、丸みお帯びた
隠しリベットが平たくなったことなどです。こういった変更点は機会があったら両者
並べて比較でもしたいものです。ちなみに裾は2センチほどユニオンスペシャル
ミシンで上げています。リジッド47501の紹介はこのあたりにしておき、
次回はワンウォッシュ後のものを紹介したいと思います。
このジーンズの穿き込み後の姿は
Collectionページである種ネタバレされているわけですが、
穿き込み後記ということで、いかにしてそう色落ちしたかを出来る範囲でレポートしていきたいと思います。